不況の中にあってペット産業(犬、猫)の伸びは目を見張るものがあり、それはあたかも少子化に反比例するかの如くとも言えます。
2003年のペットの犬猫の数は1922万匹、15歳未満の子どもの数は1790万人とペットの数が子どもを上回っています。
  以前は6ポケットと言う表現がありました。
子供一人に両親とそれぞれの、祖父母が消費する傾向を比喩した表現ですが、最近はそのポケットの半分以上はペット関連消費に回っている感さえあります。
 ペット関連業界は、ブリーダーに代表されるような販売目的の店舗(ペットショップ)、用品販売、美容関連(トリマー)、ドックラン、ホテル、葬祭業等が在りますが、関連という事では、トリマーや訓練士などの養成学校も多く存在しています。
また、動物病院、トリミングサロン、ペットカフェ、ペット同伴ホテル、ペンション等相当な勢いで増加しています。
また、 ペット飼育不可マンションよりも、ペット同居マンションの需要の方が、多いとも言われています。

 主だったペット関連業種をもう少し詳細に捉えますと以下のような傾向にあると思われます。
販売や交配は後退傾向にあり、これは流行に踊らされた消費傾向が落ち着きを取り戻し、ブリーダーなどの投資目的での市場が冷めつつあると考えられます。
 餌や用品関連は大手の参入もあり、成熟期を迎え、量販店やコンビニでも餌などを中心に各店売り場面積を増やす傾向にあります。
商品構成も人間のそれに匹敵するほど、また一部では海外ブランドの高額商品さえ好調な売れ行きを示しているのです。
 しかしながら、 美容関連の専門店の多くは、販売店の一部の狭いスペースで行われていて、ペットの癒しの場とは言えません。

 現在、人間の都合による保健所の利用が増えている事を認識しなければなりません。
ペット産業に対する要求も少しずつ変化しています。そこにはペット産業が、まだまだ成長する要素があります。
 このような状況の中で、ペットの癒しの場である<トリミングハウス><ペットサロン><温浴施設><ペットカフェ><ドックラン等>での愛好家同士の飼育法や里親制度等の情報交換の場の必要性を強く感じています。
そしてそのような環境において、 が形成されて来るのではないかと思います。
(1) マンション飼育等の条件が合えば、是非飼いたい
(2) 室内で飼いたいが、体臭には抵抗感がある。
(3) 外に小屋はあるが室内でも飼いたい、しかし衛生面で不安がある。
(4) 人間は毎日入浴するが、ペットにも安価で何か方法はないか。
(5) 旅行などの際、信頼出来、環境の整ったホテル等が少ない
(6) 子供や友達以上に心が通い合えると思う
(7) 散歩中に、お互いの飼い犬の話題で人間関係が出来る。
(8) 高齢一人住まい、ペットに理解のある人との関係を作りたい。
(9) 子供が好きな犬や猫がいるが、余りに高価で買えない。
(10) 捨て犬や捨て猫、かわいそうで飼いたいが、衛生面で心配。
(11) ペットを媒体とした、人の輪が広がった。

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